過失割合の重要性と弁護士ができるサポートについて

交通事故はどちらか片方だけが一方的に責任を負う場合だけではなくお互いにいくらかの過失があるという場合がとても多いです。
そのような場合には、それぞれの責任の割合(過失割合)を決めなければなりませんが、過失割合が多くなれば多くなるほど自分が受け取ることのできる賠償金は少なくなっていきます。ですから、できるだけ自分の過失は少なくしたいと考えるものですが、過失割合の主張がお互いに大きく対立することは、少なくありません。
この記事では、交通事故の損害賠償の場面で過失割合がどれほど重要かという点、そして、弁護士に依頼した場合に受けることのできるサポートについて解説していきます。

過失割合とは

過失割合とは、交通事故に関する当事者の責任の割合を比率で表したものです。10:90や20:80などといった数値で示されることが多いです。
そして、交通事故の損害賠償を請求する場合、この過失割合に応じて、損害賠償金額が減額されることになります。これを「過失相殺」といいます。

過失割合の重要性

過失相殺が行われると、過失の割合に応じて、治療費、慰謝料、休業損害、逸失利益などのすべての損害項目から減額されてしまいます。
例えば、総損害額が500万円で、過失割合が、自分対相手=20対80の場合、受け取ることができる損害賠償金は、500万円から20%が減額されて、400万円になります。これが、もし、過失割合が、5対95となれば、受け取れる金額は、500万円から5%が減額されて、475万円となります。過失割合が変わることで、受け取れる金額が大きく変わるということが分かると思います。
ですから、受け取れる賠償金を少しでも多くするという意味で、正当な過失割合を認めてもらうことは、極めて重要なのです。
相手方の保険会社は、かなり相手方に有利な過失割合を提示してくることがほとんどですので 、少しでも疑問を感じたら、そのまま示談をしてしまうことは避けるべきです。

過失割合の決まり方

過失割合を決める際に目安となるのは、過去の裁判例です。通常、実際の事故と類似した事案で、どのような判断がなされているのかが、基準となります。
そして、法律実務では、判例タイムズ社が出版する『民事交通訴訟における過失相殺等の認定基準』(判例タイムズ38号)という書籍を参考にして判断されるのが一般的です。この本においては、交通事故の態様ごとに、基本となる過失割合や基本の割合を修正すべき様々な要素が示されています。

弁護士によるサポート内容

判例タイムズ38号にない事故類型における判断

先ほど判例タイムズ38号は交通事故の態様ごとに過失割合を示していると説明しました。
しかし、判例タイムズ38号がすべての事故類型を網羅しているわけではありません。
この本に載っていないような事故ももちろんあります。
そのような場合には、保険会社は、独自の検討結果に基づいて過失割合を提示してきます。
その提示された過失割合が妥当なものなのかを判断するためには、今回の事故状況をよく把握した上で、これに類似した裁判例を見つけたうえで、検討を重ねる必要があります。
これには高度な法的知識や経験が必要となってきます。弁護士にご依頼いただければこれらを全て弁護士が代行し、さらに、少しでも依頼者の有利になるように検討したうえで、適切な主張・立証を行います。

事故態様に争いがある場合

お互いの信号の色や、それぞれの車のスピード、現場の状況などの事故態様自体について、お互いの主張が対立している場合があります。その場合には、まず、自分の主張する事故態様が正しいということを立証しなければなりません。
そのためには、事故現場、向こうの言い分、場合によっては信号サイクルなどを調査して、どちらの主張が自然なのかを検証する必要があります。
弁護士にご依頼いただければ、弁護士が、資料の収集や現場の検証などを行い、依頼者の方が自然だという証拠を集めます。そのうえで、車の損傷状況や事故前後の動き方などを検討して、依頼者の主張が自然だということ証明していきます。
このときに使うことができる資料には、実況見分調書など様々なものがありますが、その収集にはかなりの手間がかかることもあります 。
また自分の主張を裏付けるためにどのような証拠が必要になるのか、その判断も簡単ではありません。
弁護士に依頼することで、負担なく、必要な証拠を収集することができるのです。

事故態様には争いがない場合

事故対態様には争いがなく、法的な評価のし方にのみ争いがある場合は、判例タイムズ38号を見直すとともに、こちらに有利な裁判例を検索して見つけ出す必要があります。見つけ出した裁判例を提出して、相手方を説得します。
膨大な量の裁判例から、自分が必要とする裁判例を見つけ出すことは、個人の方にとってはかなり困難なことだと思います。交通事故を日々扱っている弁護士は、裁判例に関する知識も豊富ですし、裁判例を的確に検索するノウハウも持っています。

訴訟のサポート

証拠を示して交渉をしても相手方の保険会社と合意できない場合には、訴訟を提起することになります。
弁護士に依頼していれば、示談交渉に引き続き、弁護士が、訴訟において依頼者の代理人となり、全面的にサポートします。

過失割合で悩まれている場合は弁護士にご相談ください

これまで見てきたように、交通事故で正当な賠償金を得るためには、過失割合の適正化が極めて重要です。弁護士は、法律の専門家ですから、過失割合の適正化において、力強いサポートをすることができます。
過失割合で悩まれている場合には、ぜひ弁護士にご相談くださることをおすすめします。

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